看護師が行動計画を立てる際の注意ポイントと具体例
看護師にとっての行動計画は、受け持つ患者に必要な看護ができるようにするための大切なものです。そのため、しっかりと要点を押さえられていないと、折角作った計画も役に立ちません。
実際にどのような書き方をすればよいのかというと、「いつ行うのか(時間)」「何を何のために行うのか」「どの程度の介助を行うのか」「何に注意すべきなのか」の4点を抑えながら、具体的に1日のスケジュールを立てていきます。
行動計画のワークシートのフォーマットによっては、たくさん書き込むスペースがないものもありますが、「時間」「業務内容」「メモ」の3項目を記入するタイプのワークシートを用いた場合の事例は、次の通りです。
バイタルサイン測定を行わなければならない場合を挙げると、時間の項目に「8:20」といつ行うのか時間を記入し、業務内容の項目に「バイタルサイン測定」と何を行うのか記入します。
そして、メモの項目には、「バイタルサインを測定して○○さんの状態を観察して把握する」と何のために行うのかを書くだけではなく、「現在○○さんは呼吸困難があるため……」と、どういう理由で観察するのか、どこまで観察するのかを詳しく記入します。この時に、観察項目を大まかに書いた(例:呼吸状態)後にカッコ書きで、呼吸状態の何を観察するのか(例:呼吸音、呼吸回数など)具体的に書き加えておくと良いでしょう。
たくさん書くスペースが無いタイプであっても、必ず「患者の名前」「時間」「業務内容」を書き込むようになっているので、「何のためにどんな処置を」行うのかが誰が見ても明確に分かるように書くことがポイントとなります。このように要点を押さえると、行動計画が苦手な看護師も克服できるのではないかと思います。